「北の迎賓館」の誕生
1934年( 昭和9 年)
北海道初の本格的洋式ホテルとして誕生した札幌グランドホテルは故秩父宮殿下のお言葉により、北海道庁・札幌商工会議所が中心となり建設されました。
このような背景から、昭和天皇をはじめ、皇族の方がお泊まりになり、さらには北の迎賓館としてニューヨークヤンキースやヘレンケラー等、国賓を迎えてきました。

開業当時の札幌グランドホテル
札幌市民にとっても、老舗である札幌グランドホテルは特別な存在でした。札幌グランドホテルで行われる格調高い結婚式もその一つ。
二世代・三世代と大切な記念日を過ごす特別な場所に選ばれています。
「憧れのホテル」
1989年2月25日 札幌グランドホテルで結婚式をあげた佐藤京子さん。
京子さんにとって、この老舗ホテルでの結婚式は小さい頃からの憧れでした。
ゲストの方にとても喜ばれたことを嬉しそうに語ってくださいました。

京子さんは挙式後も、折に触れ札幌グランドホテル内の写真館で記念撮影をされることがあったそうです
その後、京子さんのひとり娘、かおりさんが産まれました。
かおりさんが誕生してからは、特別な記念日に家族でお越しいただきました。
初めての入学式。
成長を感じた卒業式。
その節目節目に、家族でホテルを訪れて記念写真を撮り、家族みんなでホテルのレストランで食事をするのが、恒例イベントになったそうです。

かおりさんが結婚式を挙げたチャペルにて。 「結婚式のことを思い出すね」とお二人
2月25日の結婚記念日。
京子さんは大人になったかおりさんの未来の記念日について、
「この年の2月25日は大安ね」
と、かおりさんの結婚式を夢見るように話していました。
「お母さんが結婚したホテルで」
結婚が決まったかおりさんから、
「2月25日は空いていますか?」
とお電話を頂きました。
偶然、その電話を受けたのは、京子さんの担当プランナーだった札幌グランドホテルの中村。
母娘の絆に引き合わせられた小さな奇跡でした。
京子さんと同じ披露宴会場を選ばれたかおりさんは、
「お母さんの結婚記念日に札幌グランドホテルを予約したよ」
と京子さんにサプライズ報告をしました。

少し照れくさそうに当事の思い出を語って下さった京子さん。お二人が大切にされている写真からも、この場所でかけがえのない時間を過ごされたことが伝わります
お母さんの結婚記念日に旅立ちの日を決めたかおりさん
家族の想い出が詰まった特別なホテルで娘の結婚式を見守った京子さん
母娘の歴史は、札幌グランドホテルで結婚式を挙げた二人の名前と挙式日が刻印される
メモリアルプレートにも刻まれています。

結婚式を挙げた新郎新婦の挙式日と名前が刻まれるメモリアルプレートは、札幌グランドホテルの伝統。お二人それぞれのお名前もしっかり刻まれています
そして、かおりさんのお腹に新しい命が芽生えました。
「この子が無事に生まれて、すくすく育ち、また同じ日にここで結婚式を挙げてくれるといいな」
と、未来の記念日を夢見るかおりさん。
京子さんとかおりさんの新たな家族の歴史に、プランナーの中村は
「改めて親子二代のご婚礼をお手伝い出来ました事に感謝し、そして三代目になりますお子様が
誕生されます事、心よりお祝い申し上げます」とメッセージを送りました。
札幌グランドホテルのウエディングは、伝統と格式とともに、
これからもご家族の「絆」に寄り添ってまいります。